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後半序文

そもそも、かの御在生(ございしょう)のむかし、おなじくこころざしをして、あゆみを遼遠(りょうえん)の洛陽(らくよう)にはげまし、信をひとつにして、心を当来(とうらい)の報土(ほうど)にかけしともがらは、同時に、御意趣(ごいしゅ)をうけたまはりしかども、そのひとびとにともなひて念仏まふさるる老若(ろうにゃく)、そのかずをしらずおはしますなかに、上人(しょうにん)のおほせにあらざる異義(いぎ)どもを、近来(きんらい)は、おほくおほせられあふてさふらうよし、つたへうけたまはる、いはれなき条々の子細のこと。

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語釈

御在生(ございしょう)
生きておられた時。親鸞聖人の存命中。
こころざし(こころざし)
志、念仏往生を求める決意。
遼遠(りょうえん)
はるか遠いこと。関東から京都への遠い道のり。
洛陽(らくよう)
京都のこと。中国の古都洛陽になぞらえた呼び方。
当来(とうらい)
来たるべき世、未来。ここでは往生後の浄土での生を指す。
報土(ほうど)
報身仏の浄土。阿弥陀仏の真実の浄土、極楽浄土のこと。
御意趣(ごいしゅ)
お考え、ご趣旨。親鸞聖人の教えの真意。
老若(ろうにゃく)
老人と若者。すべての年齢の人。
上人(しょうにん)
徳の高い僧。ここでは親鸞聖人を指す。
異義(いぎ)
正しい教えと異なる解釈や主張。親鸞の教えに反する誤った見解。
近来(きんらい)
最近、近頃。
いはれなき(いわれなき)
根拠のない、道理のない。
条々(じょうじょう)
いくつかの条項、各条目。