- 竊に
- 密かに、ひっそりと。謙遜を込めて「人知れず」という意味で使われる。
- 愚案
- 愚かな考え。自らの考えを謙遜して言う語。
- 廻らす
- 考えをめぐらす、思いをめぐらすこと。
- 粗
- おおよそ、だいたい。
- 勘うる
- 考え合わせる、比較考察する。現代語の「考える」に近い。
- 先師
- 亡くなった師。ここでは親鸞聖人を指す。
- 口伝
- 口から口へ直接伝えられた教え。師から弟子への直接の教授。
- 真信
- 真実の信心。阿弥陀仏から賜る他力の信心。
- 異なる
- 異なること、違っていること。
- 歎く
- 嘆き悲しむ。深く憂えること。
- 後学
- 後から学ぶ者。後世の人々。
- 相続
- 受け継ぐこと。教えや信心を継承すること。
- 疑惑
- 疑い、迷い。教えに対する惑い。
- 有縁
- 仏法に縁のあること。仏に出会う因縁を持っていること。
- 知識
- 善知識の略。正しい仏法を教え導いてくれる師や先達。現代語の「知識」とは異なる。
- 依る
- 頼りにする、従う。
- 争でか
- どうして~できようか。反語を表す古語。
- 易行
- 易しい修行。念仏往生の教え。難行の聖道門に対して、浄土門の修行を指す。
- 一門
- 一つの教えの門。ここでは念仏の教えを指す。
- 自見
- 自分勝手な見解。独りよがりの解釈。
- 覚語
- 悟ったかのような言葉。独りよがりの悟りを語ること。
- 他力
- 阿弥陀仏の本願の力。自力の修行ではなく、仏の力によって救われること。
- 宗旨
- 宗派の根本的な教え。ここでは他力念仏の教えを指す。
- 乱る
- 乱す、かき乱すこと。
- 莫れ
- ~してはならない。禁止を表す古語。
- 仍って
- そこで、それゆえに。
- 故
- 亡くなった、故人の。
- 御物語
- お話、法話。師の教えの言葉。
- 趣
- 内容、趣旨。話の要点。
- 聊か
- 少し、わずかに。謙遜の表現。
- 注す
- 書き記す、記録する。
- 偏に
- ひたすらに、一途に、もっぱら。
- 同心行者
- 同じ信心を持つ念仏者。同朋。
- 不審
- 疑問、疑い。現代語の「不審(あやしい)」とは異なり、教えについての疑問の意。
- 散ぜん
- 散らす、解消する。疑いを晴らすこと。
- 云々
- ~と言った、という意味で文末に置かれる言葉。